築地本願寺 和田堀霊廟

一葉の墓は杉並区の永福、本願寺の分院である和田堀霊廟にある。

 

 

明治29年(1896)11月23日午前、一葉は24歳の生涯を閉じる。葬儀は25日に築地本願寺で行われた。

父・則義とともに築地本願寺に埋葬された一葉であるが、大正12年(1923)の関東大震災で境内が罹災。再建のため多くの墓とともに杉並へ移転することとなった。

 

和田堀霊廟には一葉の他、九条政子夫人、中村汀女、海音寺潮五郎ら多くの著名人も眠っている。

門をくぐって本堂に至っても、とりたてて「樋口一葉の墓」といった表示はない。墓地の中央を通る桜並木を少し行くと、左手に「樋口一葉女史墓所入口」の案内が見えてくる。

 

 

案内に従って最初の角を右に入り、6つ墓石を数えれば、そこが一葉の墓である。ひとつだけ生垣で区切られているので見つけやすいだろう。

 

 

墓石には「先祖代々」「樋口家」と刻まれている。脇に回り込むことは出来ないが、泉鏡花の随筆『一葉の墓』に従えば、「智相院釋妙葉信女(ちそういんしゃくみょうようしんにょ)」と刻まれているはずだ。

築地にあった頃、一葉の墓に詣でた鏡花はこの随筆の中で「ただ観たるのみ、別にいうべき言葉もなし。さりながら青苔の下に霊なきにしもあらずと覚ゆ」と綴っている。

 

DETA

住所○東京都杉並区永福 1-8-1

アクセス○京王井の頭線「明大前」駅より徒歩10分

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