樋口一葉終焉の地

本郷・菊坂で3年を過ごした後、一葉は竜泉へ転居。荒物屋を営み始める。

だが、『たけくらべ』の着想を得るという大きな収穫はあったものの、肝心の商売は1年ほどしか続かず再び本郷にほど近い西片へ。ここ菊坂で生涯を終えるまで過ごすことになる。

菊坂の旧居跡からは徒歩5~6分ほど。伊勢屋質店、桜木の宿にも近い。

一葉は24年の短い生涯の中で、23区東部のごく狭いエリアを転々としていたのだ。

春日通り沿いにある「樋口一葉終焉の地」の碑は紳士服店とコンビニに挟まれ、知らなければ通り過ぎてしまいそうなほど目立たない。

庭には金魚の泳ぐ池もあった。うなぎ屋の離れであるこの家は、さながら水の上に浮いているように見えたことから、最晩年の日記は『水の上』と題されている。

今、未来的な文京シビックホールを向こうに望み、激しく車の行きかうこの場所に、水の上の面影は見られない。

DETA

住所○東京都文京区西片1-17-8

アクセス○東京メトロ三田線/都営地下鉄大江戸線「春日」駅より徒歩5分

東京メトロ丸の内線/南北線「後楽園」駅より徒歩7分

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コメント

  1. kerokero より:

    はじめまして。大阪の11/23生まれのアラフィフです。
    一昨年から樋口一葉に魅了されて、只今、女子大で聴講生して近代文学学び中。
    昨年は、東京文学旅と称して、樋口一葉記念館から森鴎外記念館などを廻りました。
    今年も夏の終わりに三ノ輪あたりと本郷あたりを2日に分けて廻る予定です。
    土地勘がないので、本郷あたり、春日から一葉めぐりをするオススメコースを教えて頂けるとありがたいです。

    • hiyokotei より:

      コメントありがとうございます。
      一葉の命日にお生まれになったとは縁を感じてしまいますね。

      春日を始点になさるのなら、駅から一番近い「樋口一葉・終焉の地」をスタートに、
      『にごりえ』に登場する「こんにゃく閻魔」へ。
      徳川家の菩提寺である「伝通院」にも足を伸ばしてはいかがでしょう。
      伝通院前の善光寺坂は、一葉が萩の舎へ通った道です。

      そして、菊坂の「旧居跡」「伊勢屋質店」へ。
      菊坂に近い旅館・「鳳明館本館」は明治の趣きをよく残しており、おすすめです。

      本郷では「桜木の宿」や赤門、三四郎池のある「東大本郷キャンパス」など。
      少し離れていますが、言問通りにかかる陸橋・「清水橋」も一葉ゆかりの場所です。
      橋の上から東大生に冷やかされたとか。

      距離もアップダウンも少ないので歩きやすいコースかと思います。
      少しでも旅のお役に立てれば幸いです。